星になってとどけ

   あ 
   





      い           
                      
                      い 


                  た   


                                      な




     だ



た 
          
         そ                        
                                け


              れ 


                      だ 

無にキス

朝おきて
目玉焼きつくろうかななんて
買ったばかりの卵とりだした
トントン
パカ
・・・カラだった

まあるい
カラフルな
チューインガムがすきだ
パクッと
カムカム
・・・カラだった

部屋が汚い
帰ったら掃除しなくちゃ
明日はゴミの日だから
ガチャガチャ
ダイマ
・・・カラだった

愛しい手
背中をさすってくれる
優しいきみの手
ギュって
ダキシメル
・・・

あれ
今朝までちゃんとあったのに

なんにもない

悲しくても
涙はでない

苦しくて
頭をふっても
カラカラカラカラ

音がするだけ

ぴーぴーぷーと

響く子

わたしの名前は 響く子
わたしの声が
たくさんの人たちに
響くようにと
両親がくれたの
わたしの名前
伝えたい想いなど
あるかしら
響いてほしい言葉など
あるかしら
響く子
ぴーぴーぷーと
とりあえずは
音をだしてみる

海に捨ててね

わたしの命が絶えるころ
わたしを燃やして
わたしを灰にして
海に捨ててね

理科の実験でやったみたいに
ビーカーのなか 食塩入れて
くるくるかきまわして
溶かしてちょうだい

そしたら わたしは海になって
海になって 海になって 海になって
大きな世界へと旅に出るから

たまには あなたのところにも行くよ
あなたがわたしを想って泣いてくれるなら
わたしはあなたの涙になるからね


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